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プロ野球FAで巨人移籍の広島の人的補償は長野選手!?プロテクト外なのはなぜ?

プロ野球2019年で、まず、年頭に一番注目されたのが、2018年FAで広島カープから巨人に移籍した丸佳浩選手の人的補償が誰になるのか?という問題でしょう。しかし、その問題にも決着がついたようです。

スポーツ紙数社の報道では、広島カープが丸選手の人的補償として巨人の背番号『7』の長野久義選手に決めたというのです。そして、読売球団も長野選手の広島移籍を発表しました。

2018年、炭谷選手の人的補償で西武に行った内海哲也選手に続いてのベテラン流失となり、かなりの痛手となるのではないでしょうか。そもそも、長野選手ほどの生え抜きベテラン選手がなぜプロテクトされていなかったのでしょうか?

巨人FAの丸選手の人的補償で長野は広島へ!

人的補償とは!

そもそも人的補償って何?って人もいるかもしれません。ここでは、簡単に触れておこうと思います。よく間違える人もいるようですが、FA(フリーえージェント)の人的補償はトレードではありません。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/MAZDA_Zoom-Zoom

トレードは、球団同士が話し合い、折り合いがつけば発表し、人と人が、あるいは人とお金が球団の間を行きかいます。

しかしFAの人的補償は、FA権を取得した選手がそれを行使し、所属している球団以外の他の球団と交渉をすることができ、その結果、所属球団から離れた場合、その選手の年俸金額によって、前の所属球団は金額と人を指名し獲得することができます。

今回の例でいうと、広島カープの丸選手がFA宣言し巨人に移籍。すると、広島カープはその人的保証として、長野選手を指名したということ。

巨人 長野選手はなぜプロテクト外なの?

しかし、ここには一つ大きな問題があって、丸選手が移籍した巨人は、プロテクトと言って、指名できない28人を選ぶことができ、それ以外の巨人選手を広島カープが指名することになるわけです。簡単に言うとこんな感じです。

問題と言ったのは、長野選手は巨人の生え抜きで、しかも34歳というベテラン、今までの貢献度は抜群。2018シーズンも116試合に出場、打率2割9分、52打点、13本塁打という成績で、その選手がジャイアンツにいなくなるということ。

出典:http://www.giants.jp/G/museum/2012/gnews/news_396611.html

そして、普通に考えて、このクラスの選手はプロテクトするのが常識。にも拘わらず、長野選手のプロテクトを外したのはなぜなのでしょうか?

これは捉え方にもよるのかもしれませんが、丸選手の移籍で外野の枠が一つ減り、長野選手の出番が失われる可能性が高いのでプロテクトしなかった。という風にも考えられます。

しかしこの場合、仮にもジャイアンツの一桁背番号の選手をプロテクトしないのか?とも言われかねません。そもそも、2018年シーズンはそれなりの結果を出しているにもかかわらずです。

つまり今回のFAの人的補償に関して言えば、巨人の内海投手、長野外野手は巨人にとって29番目と30番目の選手だったことになり、2019年シーズンを迎えるにあたり、原監督の評価はその程度だったということです。

もし、高額の選手は広島カープは取らないとか思っていたとか言い訳するなら、広島の松田元オーナーが、『阿部とかベテランを外していないでしょうね?』と言ってたのに、無視したことになります。

もし、無視したわけではないのなら、若手の選手をプロテクトし、ベテランは外す方向だったと考えられそうです。

ドラフトで、巨人に入りたくて指名拒否してまで社会人に進み、その後、念願の巨人に入れた逸材の長野選手を、こういう形で放出するのは、ファンとしてはいたたまれないものがあるでしょう。

2019年シーズンに向けて

しかし、いずれにしても、プロ野球の2019年シーズンは始まっています。広島に行く長野選手。巨人に行った丸選手。二人の対戦が実現するのが2019年、セリーグペナントレースの開幕戦。広島のマツダスタジアムでの広島対巨人戦ということになりそうです。

2人にとっていいシーズンとなることを念願しています。

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